株式会社アストレイズ
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2017年5月の投稿一覧

聖地巡礼2017.5.7.

プラモデルは「静岡」。オモチャは「栃木」。

土地その物の名前が、業界の用語になっている。言わずと知れた、生産拠点です。

とは言え、「静岡」はそのままプラモデルの生産拠点として残っていますが、「栃木」には、もう玩具の生産拠点は残っていません。

ちょっと前までは、それでも、バンダイの設計部門が残っていたのですが、今はそれも本社に合流し、残っているのは、かつて玩具の生産拠点だったが故についた地名、「おもちゃのまち」と、その為に付けられた駅名、「おもちゃのまち」駅。

ゴールデンウィークを利用して、脚を運んでみました。

元々いた職場では、メインが食玩、プラモ、景品がメインで、微妙に一般玩具からずれていて、静岡に行く事は多々あっても、この土地に来る事はありませんでした。

元々は玩具業界の工場、及びそれを取り囲む工場団地があったらしいのですが、今はすっかり、なにもない住宅地。

まだ僕が若手の頃は、それでも、ここにバンダイの工場は残っていた筈で、今ここに有るのは、

バンダイミュージアム。前は軽井沢にあったのですが、こちらに移して来たのか、合併したのかみたいです。

軽井沢の時には脚を運んだ事があったのですが、こちらが初めての訪問。

前々から来たいと思っていましたし、社員旅行のコースにするのも良いかな、と思っていたのですが、一人、本関係者の社員が、どうしても嫌がるので、プライベートでの訪問となりました。

入り口で出迎えてくれるのは、人間大の戦隊ロボ。

店頭用のPOPのヤツですね。

で、エントランスのスペースには、等身大のガンダムの胸像。

1/12ザクとの比較で、そのサイズが判るでしょう。

で、エントランスのフリースペースには、古今東西のバンダイのオモチャで遊べるスペースが。

これは、楽しそう。

入り口すぐには、オモチャの出来るまでを紹介したパネルに、オモチャの出来るまでをイメージしたディスプレイも。

で、展示はキャラクター玩具をカテゴリー毎に展示している玩具の展示スペースに、エジソンの発明品に関して賀集したエジソンミュージアム、海外のアンティークトイのコーナーに、ちょっとだけのプラモデル関係のコーナーと、多岐にわたる感じ。

写真上げるとキリが無いですね。

あとは、戦隊のコーナーが専用に一角。

全部並ぶとさすがに壮観です。

バンダイならではのディスプレイと、元々会社の施設があった部分なので、施設内外のスペースが広く、開放的なのがポイント。

で、バンダイミュージアムをあとに、駅に戻ると、駅の反対側に回って、今度はタクシーを拾って、壬生おもちゃ博物館に。

駅から5kmぐらいで、徒歩だと30分はかかるとの事。

レンタサイクルも有るらしいのですが、バンダイミュージアムまで徒歩で移動したので、今更、というのもあり、タクシーを仕様。

広い公園の一角に有る、こちらも開放的な大型施設。

こちらはバンダイではなく、玩具工場のOBたちが作ったという博物館。より遊べる、をテーマにした施設で、飾っている玩具も、メーカーを問わないだけではなく、色々なところから寄贈された物も多く、資料の数はこちらの方が多いかもしれません。

出迎えてくれるのは、僕が大好きなこいつ。

実物大モルガ。

なぜにモルガ。

なかは通路になっていて、首の横から入って、尻尾付近で滑り台になっている。

サイズは子供用なので、僕には入れない。残念。

中には、コレまた意外な出迎え、ヤッターワン。

実写劇場版で使われた本物だそうです。

この日は5月5日のこどもの日。まったく気付いていたかったのですが、そんな日なので、当日子供無料で、中は大騒ぎ。プレイスペースでは、プラレールを中心とした玩具で自由に遊べるコーナーが、子供で溢れ帰っている感じ。

熱気がすごい。

中の展示は、玩具をジャンル毎に区切った部屋の他、キャラクター毎にまとめたトピックスのコーナー等多岐に渡り、種類も豊富。

ドライブヘッドは、さすがに新作で人気だったのか、子供達の攻撃で全滅。

で、一番興味深かったのは、これ。当時のおもちゃ工場やメーカーの配置を示した地図。

一日この町を歩き回って全く感じられなかった、工場群。こんなにあったんですね。

他にも、おもちゃのまちの歴史に関するパネル展示もあり、勉強になりました。

一階の一角には、博物館のボランティアで作ったお手製の玩具で遊んでもらうコーナー。

ああ、遊びってのがホントに好きで、工場が無くなっても残った人たちが、ここに居るんだなあという実感。

こんな感じで、戦隊ロボとゾイドが並んでいるのも、この博物館ならでは。

様々な玩具博物館をみて来ましたが、キャラクター玩具を前面に出すバンダイミュージアム、そして、日本の玩具の様々な歴史を掘り返せる壬生おもちゃ博物館。よく有る、海外の玩具や、テディベア、ブリキ玩具だけしかないような、へんに文化財ぶった博物館ではなく、日本の玩具業界をきちんと表現している、2つの博物館に、当時の名残を感じる事が出来ました。

一つの駅で、2つのおもちゃ博物館。

1日で両方回れるお得な場所です。

移動は、でも、車の方が良いかもしれませんね。

宇都宮に宿泊していたのですが、JRの宇都宮駅からは電車は無く、バスで6駅程行った先の、東武宇都宮駅からの電車。しかも、帰りは路線検索したところ、戻りの電車は次が40分後で、一度栃木駅に移動して、JRに乗り換え、1時間かけて宇都宮に戻ることに。

でも、電車の旅が好きな人なら、それでも良いかもしれませんね。

おもちゃに興味ある人は、是非。

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