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さて、久しぶりに、国産玩具の事でも書くかね。2015.10.6.
とは言え、古い代物です。
1985年製。この時代、TOMYがZOIDSを大ヒットさせていた時代。
各メーカーがこぞって、ノンキャラのB/OやR/Cの面白玩具を出していた、活気のある時代です。
非常に、楽しい。
そんな中、バンダイにもマミート事業部と言う部署があって、オリジナルや引き物のノンキャラ商材を結構出していたのですよ。
そんな中で、登場するのがこの、「RK」
「アールケー」「アルケー」「歩け」
プロポのボタンを押すと、歩く。
それだけのラジコンです。
操作は一つ、歩け、のボタンだけ。
でも、これ、凄いハイテクなんです。
前の会社にサンプルが有って,一度だけ遊ばせていただいたことが有ったのですが、どのような条件で動くのかの理屈を忘れてしまい、自分でも買ってもう一度確かめようと、前々から欲しかったのですが、よく市場で見かけるのが、TYPE2の恐竜型ばっかりで、ロボット型のTYPE-1が中々出ない。
で、ようやく入手。
早速電源を入れると、重低音とともに、内部のフライホイールがゆっくりと、加速を始め、恐ろしいまでのスピードまでだんだんと加速していきます。
そこで、くだんの「歩け」ボタンを押すと、腰を左右に振りながら、一歩一歩前に前進。
ただ、フライホイールが再加速に達すると、ふらふらして中々歩かなくなる。
さて、これの歩く理屈を、正直文章で伝えるのは難しいのですが。
ジャイロ効果、って判るでしょうか。
自転車が転ばない理由、ってヤツです。
コマの方が判りにくいかな。
大きな遠心力を生む力の有る物。
スピート、直径、重さのある回転物ですね。
それらは、回転している軸方向、回転に対して垂直方向に静止しようとする力を働かせるのです。
それが、ジャイロ効果。
だから、スピードを上げれば上げるほど、自転車は軸の方向に対して安定した姿勢を保つのです。
で、地球コマって遊んだ事有りますかね。
ジャイロって、斜めに傾けると、回転方向に対してゆっくりと全体が回るんです。
ジャイロ効果の、元に戻ろうとする力の応用なんですけど。
それを使って、歩くのです。
身体を斜めにすると、ジャイロ効果で、ゆっくりと重心側の脚を軸に回る。
で腰を逆に振ると、逆の脚を軸に、回る。
これを繰り返す事で、1歩1歩歩いている様に見える。
凄いですねー。そんな事を考えつくのです。昔の玩具業界人達は。
ただ、ジャイロが最高速に達すると、ジャイロがその物が強すぎて、傾かなくなるんですけどね…。
