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んー、これで終わるかな。韓国玩具事情。2015.9.28.

さて、連続でお送りして来た韓国玩具紀行。

そんなタイトルでしたっけ。

今回が最後にしたいところです。

とはいえ、前回、総括的な事を書いてしまったので、今回は拾って来た戦利品の紹介をメインに。

まずは、これ。

ロボット、コマ。

ロボットとコマです。

シリーズ名は、ロボテックス。どこかで聞いたような名前です。

これも、日本を発つ前にYOUTUBEで別の韓国トイを調べていたときに見つけた物です。

立っているやたらマニアックなデザインのロボットのPVCフィギュアの背中に、ベイブレ○ドみたいなコマ。

どーやってあそぶんだろー

気になって仕様がないので、買ってきました。

対戦が出来そうな2体セットと、なんか、赤いから主役かしら、ってロボと、あと、こんなの。

書いてあるハングルを解析すると、パワーコントロールランチャーだか、って書いてある。多分。

なんか、コマがえらい勢いで回るのでしょう。

こんなオプションも有るのだから、さぞ、と、開けてみる。

ちなみに、開けたのは今日の仕事中です。

いや、朝からかかっていた仕事が終わって一段落して飽きたので…

動画で見ている感じだと、ロボットの背中にジョイントが有って、そこにコマをさす感じなんだけど、

開けてみると、よくわからない、コマ用の台座的な物が。

どうやら、コマを立てた前に、ロボットを置く、というのが正解らしい。あと、コマはプラ製。

回してみたが、破壊力の無いコマが、会社の床の絨毯の上を、二つ、同じ場所でくるくる回っているだけで、バトルしそうな気配もない。

取り説を見てみる。

ハングルだらけで判らん。

だが、いくつか有る画像から、どうやら、もっとデラックスなセットにしか付いていなバトルフィールドがあり(笑)そこにいくつかポイントが表示されていて、コマに、方向を示すペイントが1方向にだけ有り、そのペイント部がポイント部にすとんと止まったときに向くと、そのポイントと、フィギュアの脚の裏に表示されている技ポイントと組み合わせ、なんか、勝負するらしい。

ロボいらねェ…

でも、ホッとする。

このまんまハイクオリティな商材ばかりある環境に居ると、日本の玩具ってもう駄目かも…って思えていた中、まだまだこういう未発達な部分が有ると思うと、ホッとする。

そんなワケで、これが、ラスト。

ソノコントイズ。ターニングメッカード。

多分、そんな名前だと思う。

ここまでは、趣味半分のサンプル達でしたが、こいつだけは、掛け値無しに、仕事上のサンプル。

何の仕事かは言えませんけどね。

実は、こいつと連動する大型商品だけ、持ってるんですよ。

さて、どんな玩具かって言うと、

皆さん、爆丸って知ってますよね。

金属のシートを床に並べ、そこに玉を転がして、シートの上に来ると、磁石で変形して、モンスターが召還される。

それの、車版、というと判りやすいのですが、

こいつのスゴイところは、専用のカードに向かって車を手押しで走らせると、カードの上に来た車が磁石スイッチで変形、ちょっと微妙な形のモンスターになるだけでなく、変形しつつ、カードをひっくり返して伏せていたカードの効果を表に見せるんです。

それが、楽しい。

で、大型商品は、そのシューターになる物で、大型の車の上にスロープを開き、そこを滑らせて車を発射して,カードをめくらせるのですが、車が通過する際にスイッチが入って、ものごっついアクションで一気に展開変形するのです。

この、クモのやつなんて、ぶっちゃけ、必見です。気持ち悪いのなんのって。あと、仕舞うのが大変…。

スプリングによるギミックの精度も高く、結構遊んでいるとハマってしまいます。

こういう面白い玩具って、日本だと、中々手に入らないってのが、残念です。

正直、TOBOTやcarbotは、それなりに購入するすべが有ります。

私も、一通りすでに持っていましたし。

ただ、遊びを中心に据えた玩具だと、中々評価されない。

ロボットだから、ロボットじゃないから、というのが多分、理由なのでしょうが、そもそも日本でそんなにロボットが売れているのかよ、って話です。

日本では、玩具を作る事に関わっている人間にも多いですが、玩具とフィギュアの違いが判らない人が多いのです。トランスフォーマーもフィギュアだって言う人が居るし…。

テレビも悪いなんでもキャラクターを模した物をフィギュアって行ってしまう。

正直、PVCのキャラクターに似せただけの塊とか、それに関節を仕込んだだけの物は、例えば、関節可動もの、に関しては一定の評価をしますが、それは、玩具ではない。積み上げ技術の末でしか無く、あとは、そのキャラクターがスキか、嫌いか。造形が良いか、良くないか、それしか評価基準が無い。

玩具ってのは、それを通り越して、面白いって思わせるアイデアがある物であり、その面白さにお金を出す物です。

その為に、面白い遊びを考え、ギミックを考えるのが我々の仕事であって、飽きさせない為に、新しい事を考え続けるのです。

遊びを真剣に考え、たまにまだ発展途上な部分を見せつつも、自分たちでマーケットを競争しつつ、発展させている韓国の玩具市場は、非常に健全で、気持ちのいい世界でした。

デザインも、奇をてらう物ではなく、判りやすいく、可愛く、カッコいく。

いいですね。日本の玩具が忘れて来たなにかがある気がします。

本当は、他にも、コマもの、銃もの、ナリキリものと、TOBOTなどの低単価ものなど、本当は購入したくて仕様がない物がいっぱいだったのですが、今回は,時間と予算の都合で、ここまで。

最後になりますが、ツアーで連れて行かれるお土産やと、空港の売り場の写真をば。

こういった売り場には、先述のポポロのグッズを中心に玩具売り場を形成。

小さな売り場でも、自国のキャラクターの玩具をしっかりと設置するあたり、高感度の高い売り場だと思いました。

なんとなく、この秋のオモチャショーあたりから、いや、夏休み商戦あたりから、妙な閉塞感を感じていた日本の玩具市場。

その反対側に、こういった純粋に産業として進歩発展していく市場が有ると言う事は、嬉しい事でもあり、同時に、恐怖でもありました。

今回のボクの裏テーマは、中国玩具市場の韓国市場への浸透度調査と、日本キャラクターの浸透度に関する調査でした。というのも、韓国以上に、中国の市場の急速な進歩は目に余る物が有り、まだまだニセモノも多いですが、自国開発の商品が日に日に増え、それが、アジアの他の国に向けられた時、日本の玩具はどのぐらい競争力を持ち続けられるのか。それを知る為の韓国市場の調査だったのですが。

結果は、中国市場に関しては、まだルート開拓中である、という判断でした。正直、ホッとした感じです。

でもそれは、どういう事かと言うと、韓国に中国オリジナルキャラクター玩具の流入が明確に見られたとすると、その反対側には、日本のマーケットは、利益を生む市場に見えないから、進出すべき対称にすらなっていない、という意味にも取れます。

現実に、YOUNGTOYSは、今年2月のニューヨークトイショーに、TOBOTのブースを出していたそうです。

韓国のメーカーは、明確に海外に目を向けています。でも、そのターゲットは、中国であり、アメリカであるのでしょう。

日本は、魅力的なマーケットではないのでしょう。

それは、子供が少ないから、だけが理由でしょうか。

ちょっと、色々考えちゃいます。

 

 

 

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