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ダイアクロン。2016.5.30.
ダイアクロン復活。
世間的には、そういうコピーで出回っている、新商品が発売されました。
近年、大人をターゲットに、という玩具が多い中、そのほとんどが、過去のキャラクターの「凄く似ている」立体物、がほとんどと言えます。
深夜アニメとかのメカやキャラの商品化、というのも、その枠に入るんでしょうかで、だいたい、数字にならない。だから、過去のキャラクターの立体化ばかり出る。
理由は二つ。過去のキャラクターの、当時の玩具に不満を持ったままの、当時のユーザーが未だ、商品を買っている、で、その人口がやたら多いって事と、作る側の判断を下す立場の人間に、そういう年齢の人が多いってことだと思うんですよね。
なので、「遊ぶ」っていう行為は無く、「飾る」っていうのがメインになる。
可動はその為の売り文句としてのスペックでしかない。
そんな中、「遊んでもらう」をメインテーマに、大人向けの商品を作るっていうテーマで作られたのが、このダイアバトルスV2。
その昔、1979から80年代に入る事、当時のタカラが展開していた、ノンキャラクター商品シリーズ。
その前のミクロマンから発展して、より小さな、インチフィギュアと、それを乗せられる乗り物、という切り口で、様々な合体、変形、さらには基地遊びをさせる玩具が発売されました。
タカラのSFトイと言われる変身サイボーグ、ミクロマン、ダイアクロンと続くシリーズは、ギミックに特化した商品と、しっかり作られた世界観。戦わせる悪役も含めた商品展開と、当時隆盛を誇った「マスコミキャラクター」、つまりテレビキャラクターに頼らず、商品その物で世界観を広げて行く、骨太な玩具シリーズです。
このシリーズの後半。実在の乗り物をモチーフにした変形ロボットシリーズがあり、それが、その後のトランスフォーマーへと繋がるワケですが。
そんなシリーズの再生に当たって、今回、タカラトミーの担当の方が考えたのが、「合体遊び」をとことん楽しんでもらう、っていう商品。
とにかく、色々な合体変形遊びを出来、お客さんが自由な想像力で、自分で世界を広げながら遊んでもらえるようなオモチャ。
つまり、「遊び」だけを前面に押し出した商品。
だから、過去のダイアクロンには似せない。それを出来よくするんじゃなく、全く新しい機体を作る。
なので、過去のダイアバトルスではなく、名前は、フックとして借りるとしても、あくまでその新型、という設定で、デザインも刷新。
そこが、今回の我々の仕事だったのですが。
デザインは、ウチの師匠、阿久津さん。
実は、スタジオぬえにつらなる系譜を持つ阿久津さんのデザインは、当時の宮武さんのデザインを、見事なまでに今風に昇華。あと、立体になったときに、非情に密度感の高く、プライオリティの高い立体物になるその芸風が、見事にハマっている。
多分、ガンダムより向いてるって思った。
で、そんなオモチャがこの週末発売され、ずっとネット等でのお客さんの評価を見てました。
正直、玩具が好きだ、と言って買っているユーザーのほとんどが、キャラクターが好きで、その立体物が欲しい、という考え方のユーザーがその殆どだと思っていたので、そういった「フィギュア」を好きな人たちに、「オモチャ」が通用するのか、不安で仕様がなかったのです。
ところが。正直、今のところのリアクションでは、買ってくださった人たちからは、非常に好評価をいただきました!嬉しい限りです。
まだ、遊びってのが通じるんですね。あと、カッコいいっていう単純な概念も通じる。
これは、ある意味、凄い発見かもしれません。
まだまだ日本の玩具市場も捨てたもんじゃない。
そんな気持ちになりつつ、自分でも遊びたくて、宅急便を待っていたのですが、待てど暮らせど届かない。
で、Amazonのアカウントを調べると。
届け先が、会社になってる…!
おお、月曜までお預けかよー!
遊びたいよー!
人のレビューをさんざ見たので、俺が一番遊びたくなってるのに!
面白いオモチャをお預けを食らうってのは、辛い…!
俺に遊ばせろー!
