株式会社アストレイズ
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大きいは正義だ!でも、限度が有る。2015.11.9.

ちょっとまえに、会社の中を整理した。

新人の採用に当たって、模様替えで有る。

企業からはや、3年半を越え、ますます大所帯になったアストレイズ。

事務所の中の仕切りを外して、ぶち抜きにして、空間を広く取る。

で、その際に、書類ラックの上に、ボクが積み上げている、大きすぎる玩具達、を一度どける事になる。

一応、先に言っておくが、家にも置いてある。

会社に有るのは、その、所謂…、置き場所の、無いヤツ…

まずは、フォートマックス。ご存知。フォートレスマキシマスですね。

家にも、いる。復刻版を家に於いて、古いヤツを、会社の後輩に譲る為に来たのだが、持って帰らないので、会社に居る。

こいつには、理由が有る。

だいたい50センチ強。

それから、レスキューボッツ、オプティマスプライム。

多分、コンボイで最大の商品。変形もしない、ただのハコ。

マキシマスよりちょっと大きい…!

それから、メガバンブルビー

こいつは、変形もして、音も出て、マキシマスと同じくらい。

それから、レスキューボッツのコンボイ頭基地。

商品名は忘れちゃいました。

これは、邪魔なので、会社に置いてあります。

正直。

あと、これね。

ポークチョップスペースシップ。

トイストーリーズ3の冒頭の夢オチのシーンに登場。

宣材写真で申し訳ないが、こんな大きさ感。翼長は60センチぐらいかな…。

これは、お気に入り。でも、持って帰るには、邪魔。

なので、ね。

最近増えたのは、DCコレクタブルからの、

バットモービル アニメイテッド。

だいたい70センチぐらい。イカス。

で、まあ、こんな玩具達を、模様替えのあと、会社の色んなところに並べて行く訳ですね。

そんで、今回の本題が、これ、

マテル イマジネクスト メガゾード。

再三このブログでも紹介していたイマジネクスト。

なんとこの度、パワーレンジャーの展開を始めまして。

前にティラノは買っていたのですが、

今回新発売となり、居ても立っても居られなくなり、買ってしまいました。

メガゾード。

胸や肩、膝にフィギュアが乗れて、それがスイッチになってギミックが発動。

で、その大きさが…。

これで、判るだろうか。

だいたい、フォートレスマキシマスよりも、頭一個分大きいぐらい。

一昨年の、メトロフレックスよりも、大きい。

家に有るロボットトイで、今一番大きいのが、

マテルの会員限定のヴォルトロンが、ギリギリメトロフレックスよりも大きい。

それよりも、遥かに大きい。

多分、最大。

アホですねえ。

楽しいですねえ。

これが、今日、会社に届いたワケで。

で、困った事が。

書類棚の上のスペースは、マキシマスでギリギリの高さ。

こいつ、床しか置けねえ…。

マズい。

これだと、会社にも置くところ無い…。

社員に怒られるかなあ…

まあ、良っか。

まだ、足下に、まだ開けてないデバスターもあるし…。

 

 

 

 

 

イベント終わった事だし。久しぶりに気になる玩具2015.11.2.

イベントも終わった事だし。

久しぶりに気になる玩具。

もういい加減、自分でも仕様がないな、と思ってますが、また、海外の商品です。

まあ、なんと言いますか。

仕事で「ガンダム」を作る事が多くって。

基本、既存のガンプラの、RX-78は、すべて組み立てた状態で持っていると思いますよ。

他にも、色々なガンダムの商材が、それこそ、数えきれないぐらい有って、特にファーストは色々と持っている訳で。

でも、多分、同一キャラクターで、一番沢山の種類の玩具を持っているのは、明確に数えていないので、確証は持てませんが。

多分、スパイダーマン。

好きなんですよ。スパイディ。

世代的に、東映スパイダーマンの世代で。

一時期、仕事でスパイディを描く事が多くって。

作画参考用に、当時は遣り出したばっかかりのアクションフィギュアを買いあさっているうちに、だいぶハマってしまいました。

トッド•マクファーレンがまだ造形士だったときに作ったと言うトイビズのフィギュアなんて、長い事、自宅の電気の紐の先で引っ張られ続けてますし。

ハズブロに移ってからは、逆に、アクションフィギュアの縛りを越え、電動匍匐前進とか、投げると壁にくっつくヤツとか。

最大級の50センチぐらいある大型のフィギュアなんて、指一本一本可動するんですよ。

他にも、メガブロック版とかLEGO版とか。

USJに行った事が無いのですが、USJ限定の、紐を引っ張るとぱたぱた上っていくフィギュアも持ってます。

とあるメーカーさんで打ち合わせしているときにサンプルが置いてあって、打ち合わせ中ずうっといじっていたら、くれました。

レオパルドンも好きですよ。原点です。

そんな私が、久しぶりに、コレだ!と思ったスパイディ商品が、これ。

「スピード・クライミング スパイダーマン R/C」

なんと、RCで壁を垂直にすいすい移動するっていう、優れもの。

これは、買わない訳に行かないでしょう。

ちなみに、コレが宣材写真。

再現度も中々だし。まあ、最近良く売っている、壁に吸い付くラジコンと同じ原理なのだろう、とは予測が立つ訳で。

深く考えずに購入。

しばらく忙しくて開けられず、机の下に放置されていたのですが…。

まあ、仕事に余裕が出て来て、いざ、開けてみると。

アレ?

いやに、身体が変な方向に曲がる。

なんだと、柔らかい?というか、ベコベコしている。

まさか、とひっくり返してみると。

 

裏は、がらんどう。

PETのプレスに色を印刷しただけなんですね。

なので、ペコペコで曲がってしまう訳です。

まあ、重たいと、上らないもんね…。

当たり前だよなー。

なんて納得しつつ、充電、そして、会社の窓で、発進!

これが面白いのなんのって。

スパイダーマンが妙な腰の振り方をしながら、すいすいと壁を移動していく。

もう、たまらない感じ。

いいですね、機能で一点突破する為に、捨てる物をガッサリ捨てる。

これが、オモチャの有り様ってヤツですよ。

なんでも盛らず、この一点に掛けるってあたりが、男らしい。

日本の玩具にない、こういう潔さが好きですね。

 

魂NATION設営完了!2015.10.28.

皆様、お疲れ様でした。

今回手伝ってくれた、弊社関係のスタッフの皆様。

縁遠い関係ながら、力を貸してくださった皆様。

いつもの皆様。

あと、すみません、魂NATIONで… という言い訳を聞いてくださった

クライアントの皆様。

ありがとうございました。

ちょっと今回は、色々有りましたが、なんとか、無事完納です!

なんといいましょうか。

ボクは、スタッフに恵まれているなあ、というのが本音ですね。

会社を設立して4年目。

若いスタッフ達が中心になって、テキパキと段取りを踏みつつ、作業が進んでいる様は、見ていて眼を見張る物が有りました。

なにしろ、出番が無い…。

いつもの様に二つ返事でなんでも仕事を引き受けて、

いつもの様にジオラマをデザインして。

いつものジオラマ担当に発注して。

恐ろしい量の受注リストを作って社員の顔色を悪くさせて。

いつもの外部スタッフに段取りを話して。

足らない手を確保して。

でも、そこまで。

あとは、あんま出番なし。

上がり待ち、上がり確認。

場合によっては、飛び込みの修正を社内で打ち合わせから手配までしてもらえたりする。

なので、黙々と違う仕事をガンガン回してられる。

正直、前の会社では、一から十まで自分でやらなくてはならなかった事が、むしろボクが知らないうちにどんどん進んでいく感じ。

良い会社だ、とつくづく思ってしまった。

ちょっと、事故も有ったけどね。

それはそれで、終わってしまえばそれまで。

ボクは、幸せ者だ、と思っちゃいました。

ぢゃあ、明日から、また大量の仕事を頼もう。

色々隠してあるんだ…。

みんな忙しそうだったからね。

 

 

 

魂NATION設営開始!2015.10.28.

毎年この季節がやって参りました。

ああ、死にそう。

数々の艱難辛苦を乗り越え。

さも他のクライアント様には平常業務のフリをしながら。

イザ、魂NATION。

色々問題も多々有り〼が、

なんとかと展示物もそろい、イケるか?

という、まだ不安な状況。

とにかく、現場にGO!です。

 

WALL-E。ちょーいい。2015.10.16.

WALL-Eの映画が好きです。

ピクサー映画は基本、大概好きなのですが、トイストーリーズは、業界の人間として、考える事が多すぎて、冷静に見れない弱点が有り、そんな中、WALL-Eは単純に好きです。

ぶっちゃけ号泣物です。

基本、映画とかでは涙腺が非常にもろいので、すぐ泣くんですけどね。

なので、商品もいっぱい持ってます。

コンテナに変形するヤツ。

インタラクティブに喋るヤツ。

お腹からゴミを出すヤツ。

消化器を抱えて、フリクションで後ろに突っ走るヤツ。

ただたんに、小さいフィギュア。

そんな中、久しぶりに、ああ、これは…!と購入してしまったのが、こちら。

LEGO

ものすごく好きなキャラクターが、一番好きな玩具のカテゴリーで展開。

これは、買わないわけにはいかないでしょ。

こちらは、レゴ アイデアというカテゴリーで、

個人のクリエイターが作った作品を商品化するライン。

なので、普通のレゴから考えると、

表面をポッチのないパーツで囲う、など、LEGOよりもダイヤブロック的な手法が使われている。

とは言え、その再現度の高さはサイコー。

WALL-Eへの愛情の溢れる逸品です。

ただね。

いっぺんLEGOを買うと、止まらなくなりそうだから、買わないようにしてるんだよね。

我慢ガマン…

そうだ。WALL-Eの組み立てフィギュアを買ったんだ!

LEGOを買ったんじゃない!

そう信じる事に、しよう。

 

 

 

 

 

 

さて、久しぶりに、国産玩具の事でも書くかね。2015.10.6.

とは言え、古い代物です。

1985年製。この時代、TOMYがZOIDSを大ヒットさせていた時代。

各メーカーがこぞって、ノンキャラのB/OやR/Cの面白玩具を出していた、活気のある時代です。

非常に、楽しい。

そんな中、バンダイにもマミート事業部と言う部署があって、オリジナルや引き物のノンキャラ商材を結構出していたのですよ。

そんな中で、登場するのがこの、「RK」

「アールケー」「アルケー」「歩け」

プロポのボタンを押すと、歩く。

それだけのラジコンです。

操作は一つ、歩け、のボタンだけ。

でも、これ、凄いハイテクなんです。

前の会社にサンプルが有って,一度だけ遊ばせていただいたことが有ったのですが、どのような条件で動くのかの理屈を忘れてしまい、自分でも買ってもう一度確かめようと、前々から欲しかったのですが、よく市場で見かけるのが、TYPE2の恐竜型ばっかりで、ロボット型のTYPE-1が中々出ない。

で、ようやく入手。

早速電源を入れると、重低音とともに、内部のフライホイールがゆっくりと、加速を始め、恐ろしいまでのスピードまでだんだんと加速していきます。

そこで、くだんの「歩け」ボタンを押すと、腰を左右に振りながら、一歩一歩前に前進。

ただ、フライホイールが再加速に達すると、ふらふらして中々歩かなくなる。

さて、これの歩く理屈を、正直文章で伝えるのは難しいのですが。

ジャイロ効果、って判るでしょうか。

自転車が転ばない理由、ってヤツです。

コマの方が判りにくいかな。

大きな遠心力を生む力の有る物。

スピート、直径、重さのある回転物ですね。

それらは、回転している軸方向、回転に対して垂直方向に静止しようとする力を働かせるのです。

それが、ジャイロ効果。

だから、スピードを上げれば上げるほど、自転車は軸の方向に対して安定した姿勢を保つのです。

で、地球コマって遊んだ事有りますかね。

ジャイロって、斜めに傾けると、回転方向に対してゆっくりと全体が回るんです。

ジャイロ効果の、元に戻ろうとする力の応用なんですけど。

それを使って、歩くのです。

身体を斜めにすると、ジャイロ効果で、ゆっくりと重心側の脚を軸に回る。

で腰を逆に振ると、逆の脚を軸に、回る。

これを繰り返す事で、1歩1歩歩いている様に見える。

凄いですねー。そんな事を考えつくのです。昔の玩具業界人達は。

ただ、ジャイロが最高速に達すると、ジャイロがその物が強すぎて、傾かなくなるんですけどね…。

 

 

 

 

んー、これで終わるかな。韓国玩具事情。2015.9.28.

さて、連続でお送りして来た韓国玩具紀行。

そんなタイトルでしたっけ。

今回が最後にしたいところです。

とはいえ、前回、総括的な事を書いてしまったので、今回は拾って来た戦利品の紹介をメインに。

まずは、これ。

ロボット、コマ。

ロボットとコマです。

シリーズ名は、ロボテックス。どこかで聞いたような名前です。

これも、日本を発つ前にYOUTUBEで別の韓国トイを調べていたときに見つけた物です。

立っているやたらマニアックなデザインのロボットのPVCフィギュアの背中に、ベイブレ○ドみたいなコマ。

どーやってあそぶんだろー

気になって仕様がないので、買ってきました。

対戦が出来そうな2体セットと、なんか、赤いから主役かしら、ってロボと、あと、こんなの。

書いてあるハングルを解析すると、パワーコントロールランチャーだか、って書いてある。多分。

なんか、コマがえらい勢いで回るのでしょう。

こんなオプションも有るのだから、さぞ、と、開けてみる。

ちなみに、開けたのは今日の仕事中です。

いや、朝からかかっていた仕事が終わって一段落して飽きたので…

動画で見ている感じだと、ロボットの背中にジョイントが有って、そこにコマをさす感じなんだけど、

開けてみると、よくわからない、コマ用の台座的な物が。

どうやら、コマを立てた前に、ロボットを置く、というのが正解らしい。あと、コマはプラ製。

回してみたが、破壊力の無いコマが、会社の床の絨毯の上を、二つ、同じ場所でくるくる回っているだけで、バトルしそうな気配もない。

取り説を見てみる。

ハングルだらけで判らん。

だが、いくつか有る画像から、どうやら、もっとデラックスなセットにしか付いていなバトルフィールドがあり(笑)そこにいくつかポイントが表示されていて、コマに、方向を示すペイントが1方向にだけ有り、そのペイント部がポイント部にすとんと止まったときに向くと、そのポイントと、フィギュアの脚の裏に表示されている技ポイントと組み合わせ、なんか、勝負するらしい。

ロボいらねェ…

でも、ホッとする。

このまんまハイクオリティな商材ばかりある環境に居ると、日本の玩具ってもう駄目かも…って思えていた中、まだまだこういう未発達な部分が有ると思うと、ホッとする。

そんなワケで、これが、ラスト。

ソノコントイズ。ターニングメッカード。

多分、そんな名前だと思う。

ここまでは、趣味半分のサンプル達でしたが、こいつだけは、掛け値無しに、仕事上のサンプル。

何の仕事かは言えませんけどね。

実は、こいつと連動する大型商品だけ、持ってるんですよ。

さて、どんな玩具かって言うと、

皆さん、爆丸って知ってますよね。

金属のシートを床に並べ、そこに玉を転がして、シートの上に来ると、磁石で変形して、モンスターが召還される。

それの、車版、というと判りやすいのですが、

こいつのスゴイところは、専用のカードに向かって車を手押しで走らせると、カードの上に来た車が磁石スイッチで変形、ちょっと微妙な形のモンスターになるだけでなく、変形しつつ、カードをひっくり返して伏せていたカードの効果を表に見せるんです。

それが、楽しい。

で、大型商品は、そのシューターになる物で、大型の車の上にスロープを開き、そこを滑らせて車を発射して,カードをめくらせるのですが、車が通過する際にスイッチが入って、ものごっついアクションで一気に展開変形するのです。

この、クモのやつなんて、ぶっちゃけ、必見です。気持ち悪いのなんのって。あと、仕舞うのが大変…。

スプリングによるギミックの精度も高く、結構遊んでいるとハマってしまいます。

こういう面白い玩具って、日本だと、中々手に入らないってのが、残念です。

正直、TOBOTやcarbotは、それなりに購入するすべが有ります。

私も、一通りすでに持っていましたし。

ただ、遊びを中心に据えた玩具だと、中々評価されない。

ロボットだから、ロボットじゃないから、というのが多分、理由なのでしょうが、そもそも日本でそんなにロボットが売れているのかよ、って話です。

日本では、玩具を作る事に関わっている人間にも多いですが、玩具とフィギュアの違いが判らない人が多いのです。トランスフォーマーもフィギュアだって言う人が居るし…。

テレビも悪いなんでもキャラクターを模した物をフィギュアって行ってしまう。

正直、PVCのキャラクターに似せただけの塊とか、それに関節を仕込んだだけの物は、例えば、関節可動もの、に関しては一定の評価をしますが、それは、玩具ではない。積み上げ技術の末でしか無く、あとは、そのキャラクターがスキか、嫌いか。造形が良いか、良くないか、それしか評価基準が無い。

玩具ってのは、それを通り越して、面白いって思わせるアイデアがある物であり、その面白さにお金を出す物です。

その為に、面白い遊びを考え、ギミックを考えるのが我々の仕事であって、飽きさせない為に、新しい事を考え続けるのです。

遊びを真剣に考え、たまにまだ発展途上な部分を見せつつも、自分たちでマーケットを競争しつつ、発展させている韓国の玩具市場は、非常に健全で、気持ちのいい世界でした。

デザインも、奇をてらう物ではなく、判りやすいく、可愛く、カッコいく。

いいですね。日本の玩具が忘れて来たなにかがある気がします。

本当は、他にも、コマもの、銃もの、ナリキリものと、TOBOTなどの低単価ものなど、本当は購入したくて仕様がない物がいっぱいだったのですが、今回は,時間と予算の都合で、ここまで。

最後になりますが、ツアーで連れて行かれるお土産やと、空港の売り場の写真をば。

こういった売り場には、先述のポポロのグッズを中心に玩具売り場を形成。

小さな売り場でも、自国のキャラクターの玩具をしっかりと設置するあたり、高感度の高い売り場だと思いました。

なんとなく、この秋のオモチャショーあたりから、いや、夏休み商戦あたりから、妙な閉塞感を感じていた日本の玩具市場。

その反対側に、こういった純粋に産業として進歩発展していく市場が有ると言う事は、嬉しい事でもあり、同時に、恐怖でもありました。

今回のボクの裏テーマは、中国玩具市場の韓国市場への浸透度調査と、日本キャラクターの浸透度に関する調査でした。というのも、韓国以上に、中国の市場の急速な進歩は目に余る物が有り、まだまだニセモノも多いですが、自国開発の商品が日に日に増え、それが、アジアの他の国に向けられた時、日本の玩具はどのぐらい競争力を持ち続けられるのか。それを知る為の韓国市場の調査だったのですが。

結果は、中国市場に関しては、まだルート開拓中である、という判断でした。正直、ホッとした感じです。

でもそれは、どういう事かと言うと、韓国に中国オリジナルキャラクター玩具の流入が明確に見られたとすると、その反対側には、日本のマーケットは、利益を生む市場に見えないから、進出すべき対称にすらなっていない、という意味にも取れます。

現実に、YOUNGTOYSは、今年2月のニューヨークトイショーに、TOBOTのブースを出していたそうです。

韓国のメーカーは、明確に海外に目を向けています。でも、そのターゲットは、中国であり、アメリカであるのでしょう。

日本は、魅力的なマーケットではないのでしょう。

それは、子供が少ないから、だけが理由でしょうか。

ちょっと、色々考えちゃいます。

 

 

 

3日目。その22015.9.27.

そんなわけで、問屋街を遊び倒した私。

すぐにもなにか購入したいのですが、

「買わないの?」

「中に入らないの?」

と聞いてくる家族の声を尻目に、まずは通りのはじまで、一気に歩き切る。

ほんとは、すぐにもなにか購入したいし、店の奥深くまで入って、隅々まで玩具を探したい。

でも、はやる心を必死に押さえ、とにかく、全体を把握せねば。

それぞれの店舗の軒先の商品の内容をチェックしながら、どこにどの商品がどのぐらいの種類あるのか、どこが一番新しい商品を沢山置いているのかチェックして、多分、ここがエンドだと言う事子に到着。

ここで、今まで韓国商品をチェックしていた目が役立つ。

なにが新しい商品でなにが古いのか、見定める事が出来るし、そもそも、日本を出る前にネットでチェックして、いくつか絶対に買う、と決めた新しい商品も有ったし。

とは言え、軍資金もさすがに最終日なので心もとなく追加の日本円も持っては来ていたのですが、移動してどこかで換金しようにも、そもそもこの場所を離れるなんて、今は考えられないッ!

使いすぎてもなんだし、持って帰るときに、家族に迷惑をかけるのもどうか、だし。

一応、トランクの底に、広げると結構な大きさのバッグになるサブバッグは入れてあったのですが。

荷物が増えすぎてもねえ。

で、引き返して、頭から見直しつつ、まずは、出国前に調べておいた、ずっと買っているシリーズの新製品からピックアップ。

まずは、TOBOTの新製品。アドベンチャーカーゴ。

先月、TOBOTテラクルを購入したばかりでしたが、早速新製品。

見たまんま、スノーボーダー。

天井に乗せているケースが変形して、ボードに。車状態でもボードに乗る事が可能。

キャラクター性を非常に上手く表現しているデザインが、素晴らしい。

相変わらずのセンスの良い丸みのあるデザインが良いですね。

それから、こいつが今回の本命。

バイクロンズの新製品。クロスアタッカー。

コイツがめちゃめちゃカッコいい。

相変わらずの、バイクと動物をマッチングさせたデザインに、

前の上下合体から進化して、X時に合体。

こういう感じ。右下半身と左上半身のディアウルフと、左下半身と右上半身のセイバートゥースが合体。

そして前と同様、どうやらこいつらが両腕になる、大型のロボットがこのあと存在するらしい様子。

嬉しいですねえ。また、楽しみが増えました。

それから、現地のアニメを見ている途中でCMで見つけた逸品。

ソノコントイズのhallo!!carbotの新製品。こちらは日本で確認できなかった逸品。

トゥールくん。そのまま読むと。ゴストゥチェイソ トゥールなる名前だそうです。

ヒュンダイの車から、犬に変形。

でも、これはさすがに、実車じゃないですよね…

でも、カッコいい。

これは、楽しい。

とは言え、こういった商材が市場に多く有るということは、「車」が社会に浸透しているという事実。

「技術」というものが国を支えていると言う事実です。

ここが、大事で、日本では、子供マーケットに置ける「車」の力が近年下がって来ています。

同様に、ロボットというものも正直、下落傾向に有るといえます。

そもそもロボットが玩具商材の有力なカテゴリーで居られたのは、日本と言う国が「科学」[技術」に対して明確な「自信」と[威信」を持っていたと言う事実の裏返しなのです。

いわゆる「技術立国」ってやつですよ。

それまで、経済の明るさ、というのは、どんな新しい技術が開発されて、製品になっていったか、という物流を中心に見る経済だったのが、バブル崩壊以降、「株価」という実体のないものが経済の指標になってしまい、生活者の目線では、「科学」「技術」的な物が見え辛い社会になってしまったのです。

又同時に、技術その物も、機構から機能が理解できるようなアナログな機械的なものから、デジタルな物へと変化していく中で、機械的、機構的なものがよりスポイルされるようになり、イコールで、子供社会からもそういった物に対する憧れや期待みたいな物が無くなっていったのでしょう。

ところが、韓国では、自国で産業を後押ししている事有り、技術に対する「自信」と「威信」に満ち満ちています。

それ故に技術の象徴で有る「自動車」が子供の憧れとして成立するのでしょう。

実際、町には車が溢れ、その自動車も観察していると、ヒュンダイ6割KIA3割あと外国車で、国産車のマーケットの強さが強く感じられます。

だからこそ、玩具大手2社が、それぞれ自動車大手2社と組んで、それぞれに商品を展開すると言う状況になる訳ですし、それ自体、マーケットが健全だと言う証拠でしょう。

うらやましい限りです。

玩具と言うのは、自分が大人になる未来にある憧れを、形にして提供する物だと思います。

今、女の子に、現実に物を作るような現実的な商材が主体的になってしまったり、男児に至っては、なにを提供していいか判らない状況に有るってことは、日本では、未来に明確な憧れが無いのではないか、とも言えます。

そんな事を感じさせられてしまう、明るい玩具市場。

それが、韓国の商品達です。

そんなわけで、もう少しお見せしたい捕獲物も有るので、

以降は次回と言う事で。

 

 

 

さて、本番です。2015.9.26.

ソウルレポート、3日目。

ボクに取ってのメインは、ここ。

ソウルの東大門の近くにある、玩具問屋街。

もう、顔がニヤけるのを我慢しつつ。まっすぐ目的地に。

ここまで2日間、専門店を見つけられなかったのも、ショックだったのですが、

これだ!という商品を見つけられないままだったので、ここで一気に挽回せねば。

地下鉄を出て大通りに出て、1本路地を間違えつつ、角を曲がると、

そこは、パラダイス!

なんと言ったら良いのでしょうか。

鼻血でそう…。

そこいら中に、見た事のない玩具が置いてある!

または、ネットでしか見た事のない玩具が、山と積んである…!

かんどー!

 

このぼりうむ。伝わりましたでしょうか。

これで、どうでしょうか。

もう、ここは桃源郷か、ユートピアか。

口にゴムはさんでバチンっとなるあれか…

閑話休題。

よく、夢で、40年ぐらい前の時代にタイムスリップして、玩具やに行って、今では見られないような色んな玩具が定価で買いたい放題、というミもフタもない夢を見るのですが(笑)

それそのまんまって感じ。

で、ここからは真面目な話なのですが、

商材的には、韓国国産80%、日本産15%、中国産5%と言う感じで、日本のものは、戦隊とガンダムがメイン。あとは妖怪ウォッチとポケモン。

ただ、ガンダムに関しては、アヴェンジャーズと同じ感じで、いつもの海外定番キャラ、の、新しいヤツ、というイメージ。

戦隊は、今韓国で非常に売れているらしく、初日に、町でトッキュウジャーのロボを握りしめている少年を見たぐらい。

日本には無かった戦隊の商品も色々と。詳しくは調べられなかったのですが、バンダイコリアのものか、向こうで勝手に作った物かは、不明です。

中国からは、AUDLEY社の巨神戦撃隊がちらほらと、あと、前述のハイパープレーンズ。

古い物を残している問屋さんだと、ソノコントイズ版の勇者がまだ残ったりしてましたが、所謂パチものは殆ど無かったですよ。無くは、ないけどね…。

キャラクターを伴わない、なぞの変形ロボもあるには有りました。

ただ、やはり、韓国独自のキャラクターを用いたコンテンツ付きの商材が主流で、

ロボカーポリー

TOBOT

HALLO!!Carbot

POPORO

あたりが、とにかく定番で。

だいぶ昔に韓国を訪れた時とは、全く様子が違って来ておりました。

さて、戦利品の紹介ですが…

それは、長い長い話になるので、次回にしましょう。

それでは、さよなら、さよなら、さよなら。

 

で、二日目2015.9.24.

すみません、売り場の写真は撮るのを忘れてました。

そんな二日目。この日は、嫁さんの目的で有る遺跡巡りのため、慶州に。

慶州ってのは、日本で言うところの奈良、でしょうか。実際姉妹都市提携しているらしく、

かつて新羅の時代の都が有ったところで、日本でも関東でよく見られる円形の古墳がぼこぼこ有る古墳公園が有り、中々面白い土地である。

ここに、よく有るバスツアーに紛れ込み参加しつつ、普通に観光する訳だが、当然、スキなくそつなく、

玩具の有る場所を探す私。

韓国の特急で移動し、マイクロバスにて別のツアー客との、待ち合わせに立ち寄ったドライブインで、早速玩具探し。

で、あるもんですね。ドライブインには、フックトイ的な商品がありました。

なぜか、大型のTOBOTも。

いくつか確認しつつ、気になる商品をピックアップ。

ガチャガチャも有りましたよ。こんどは、向こう独自路線も色々と。ただ…

こういうものも、有りましたがね。

とは言え、中国、韓国と言えば、ニセモノという概念は、すでに古すぎる考え方です。

こういう物も、たしかにまだ有る。でも、日本だって、昔はこういう物がいっぱい有ったのですよ。

玩具なんて、流行物をいかに捕まえて、上手く早く安くニセモノを提供する商売ですからね。当然です。

とは言え、そういう所から、独自のデザインされた商品が造られていく行程そのものを認めるべきであり、その際に先駆者としての日本の市場を「参考にする」のは、当たり前でしょう。

閑話休題。

で、その後は、よく有るバスツアーに連れ回され、帰りの特急の駅の所謂キオスクで、多少の商品があるのを見たぐらいで、終了。

ソウルに夜に戻って、少し頑張って新装したロッテデパートに言っても見たのですが、おしゃれ臭くなってしまったデパートには、ディズニーストアと、幼児服のコーナーで知育玩具を扱っているコーナーがあるぐらい。

残念。

前にソウルに来たとには、ベクターマンのロボットが有ったのに。

そんなワケで、夜はなんだか判らないものが突き刺さっている串的な物を屋台で次々ついばんで終了。

やはり、明日がメインですね…!

では、戦利品の紹介をば。

まずは、ソノコントイズの「hello!!carbot」から。ヒュンダイの車とタイアップしたシリーズで、KIAと組んだYOUNGTOYSのTOBOTの対抗商品と言えるでしょう。

TOBOTも低価格の周辺商材を出しているのですが、これももまた、フックトイ売り場対応の低価格小型版。

主人公?とおぼしき「エース」の小サイズ版。

小型ながら、完全変形。でも、独特の面のような顔の白塗りが塗っていないのが、残念。

もう一つは、ちょっと、素性は不明なのですが、「ロボットトレインズ」なるキャラクターの、「カイ」さん。

一部合金も使った豪華な仕様。イメージは、まあ、ポリーやハイパープレーンズに近い感じですね。

こいつはさらに、追加パーツでパワーアップもしちゃいます。

プレイバリューも楽しいのですが、いかんせん正体は不明です。

今後の調査に期待ですね。

 

 

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